1941年米国にて公開の『市民ケーン』
公開当時は戦時中。米国の交戦国である日本での公開は、それから15年近く待つことになりました。
ただ小津安二郎などは、この映画が映画界にもたらした数々の革新的なアイデアをその目でたしかめるためにどこか外国まで観に行ったとか。
どこだっけ。タイとかシンガポールとかたしかそっちのほう。
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彼のドキュメンタリー記事を作成する記者が、周辺人物に新聞王の変遷をインタビューしてまわるのだけれども、最後、その真意は、うちら観客、物語の外の人間しかわかりません。
劇中人物のだれも知らないわからない。ただひとり新聞王ケーン本人をのぞいて。
王にのぼりつめた人間の孤独を描いたというただ一点においてでもいいから、『ソーシャル・ネットワーク』の後にでも前にでも観ていただきたい。