『Clash』

とある自動車事故から物語は始まります。時間軸的には、そっからいったん戻ります。
2005年公開米国映画。監督は『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家、ポール・ハギスですギス。

あのさ、まずさ、ダメだよこのポスターおよびジャケットは。
よくないよ。映画の内容・性質と大きくかけ離れているよ。なんだこのヒーロー活劇的な絵は。

クラッシュ [DVD]

それは＜トレーラー＞においてもおなじ。どういった意図があるのか、聞いてみたいものです。
ちなみに『ロスト』遭難者のひとり、『24』のベーカー捜査官役のDaniel Dae Kimが2秒ぐらい出演しています。トレーラーでも確認できますよ。

お話自体はとても興味深いです。
もしおれがLA在住の221さんだったら、もしくは米国人であったなら、さらに深く自分たちの問題意識を持って観賞したであろうと。

日本はいい意味で、差別を悪のものとしてとらえすぎている。作品のテーマに掲げることすらビビっている、とおもわれる。
だから、この映画は、日本ではヒットしなかった。あまり多くのひとが、映画館に足を運ばなかった。悪とわかってるものを、善として受容できないだろうから。
第78回アカデミー賞「作品賞」＆「脚本賞」受賞作品。
という事実をふまえれば納得の一本です。