- 作者: 向田邦子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 文庫
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舞台は太平洋戦争前。ロシア、中国がキナくさく、軍需景気で羽振りのいい門倉と月給暮らしの水田一家。
男同士の友情が女をからめて描き出されているわけなんですが、その女ってのがみんな素晴らしく印象的なのさ。
門倉が惚れている水田の嫁(全員理解)、二号さん、門倉の奥さん、そして水田の娘など。オレはあえて主人公を挙げるとしたら、この娘さんだと思うだ。
視点がこっちからなんだな。んで“あ・うん”の関係を男たちが保つためにはこの娘の存在が不可欠なんだな。
ドラマ化に非常に向いている作品だと思います。
と思って調べてみたらやはり89年の日本アカデミー賞を総なめにしている。男ふたりは高倉健と坂東英二。
是非機会があらば。