221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

先生を先生と呼ぶ違和感

刑事たちの夏久間十義『刑事たちの夏』
久間先生を、作家だからって理由で「先生」と呼んでいるわけじゃないんだよね。久間先生は久間先生なんだよね。だって先生だったんだもの。ひつこーい。
大沢在昌的な男臭や、、、誰的な刑事ものだろう? 警察内部の汚職、ヤクザとの癒着、首相も含めた政治家たちのドロドロを、ひとりの刑事が粛清しようとする。しようとするんだけれど……、うーん最後がああなってしまうとはねぇ。ちょっと意外だったな。
単行本は2段組で見るからに文字数は多いし、テーマからしてみると重い感があるけれど、かなりスムーズに読み進めていける。というかお前ら全員読め!
僕の通っていた塾をたたむと同時に作家活動に入ったから、かれこれ15,6年か。その間、三島由紀夫賞も受賞しているし、この『刑事たちの夏』は日本経済新聞で連載されていたし。
不思議な感覚。いまこうして再会し、ここにこんなことを徒然と書いている自分が。