こないだね、そうそう成人式の前の日のことですよ。
日曜だけどの取材帰りに自宅そばを歩いていたら、あちらから晴れ着姿の新成人2人がやってきたのね。
ご家族もいっしょでね。写真でも撮った帰りかしら的な。まあとにかく微笑ましかったのです。
んでもって交錯まであと数メートルの段で、晴れ着姿の彼女と目が合ったのです。まあ目が合ったらねえ、「おめでとうございます」のひと言もいうわよねえ。
その瞬間! その瞬間の彼女のおびえきった目といったら!
オトナになるとはかくもツラいもの? だったらあたし、オトナになんかなりたくない! おかあさん! おかあさーーーん! みたいな。
すれちがいざまよ? かぎりなくひとりごとよ? ああ、だからか。
そこで考えたね。ここにカズハがいたら、全然ちがったろうに。
「あらキレイなお姉さん。おめでとうございますね〜ホラ、カズハも」
「おめでとうございます!」
「ありがとうございます☆ありがとうね♪」的なさ。
そうだよ。あのときの彼女さんよ。
なにはともあれおめでとうございます。乾杯。