テレビでは「だれそれさんが電車の中で女子高生にうんぬんかんぬん」というニュースが流れている。
そこには、二通りの人間がいると、オレは思う。
ひとり。もてなくてもてなくてどうしようもなくて、「ここまで追い詰められたらオレだって爆発しちゃうよヤラセロバカ！」ってのがひとり。
もうひとり。もててもててしょうがなくて、「オレの笑顔にゃみんな濡れちゃ（以下略）」というのがひとり。
おそらく冒頭のニュースを聞いたり見たりしたら、一般的にまず思い浮かべるのが前者像だと思うのだ。
「かわいそうにねぇ。処理の仕方がわからなかったのよねぇ」とかなんとか言っちゃってさ。
でも、実はだんだんと前者後者の割合が近づいてきてて、いずれ勘違いバカの方が多くなっていくのではないかと。そんな気がする。
“男前で顔立ちが整ってて万人が認めるイカしたメンズ”ではなく、“まあまあでまあまあなんだけどいままでまあまあだったからきっと大丈夫だろうオレがむにゃむにゃしたとしても”って考えちゃうイカれたメンズが増えていくのではないかと。
考え方としては大臣も同じ。
「あ、ごめん。イヤだった？ でもオレ大臣だし」
ってのと
「あ、ごめん。イヤだった？ でもオレは大丈夫だしょ？」
勘違い野郎はいつの時代にもいるものだし、いつまでも消えない存在だと思うが、人に迷惑をかけた時点で勘違いじゃない、ただの迷惑な野郎だ。
