221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 最北端・富貴角灯台〜淡水_140804

歩いてます

忘れられない旅です。だからいつになっても、引き続きますともよ。
とはいええーっと<ここから>振り返ると……ああ最北端か。


バスを降りたら湾をはさんだ向こう側に灯台が見えたので、とりあえずずんずん進む。駐車場を抜けて、漁業センター的な建物を横目にずんずん進む。
一緒にバスを降りた学生4人組はこの漁業センター(ゲーセンもありそう)に吸い込まれていったので、それなりに人が集まってくる場所なのかも。駐車場もクソデカかったしね。
んでもってしがないリューベン(日本人)はずんずん進んだわけですが、道が途切れ、行きどまりになってしまったです。

うーんと困っていたら突き当たりのお店のおばちゃんがどうした?的なことを話しかけてきたので、紙に「灯台?」と書いたら「日本人?」と。
すごく上手な日本語でした。この旅で一番日本語を上手に使う台湾人は、台湾最北端のこのおばちゃんでした。ありがとう。

写真撮るよ、LOVE撮りだよ、と水を向けると、まず皆さんおぐしを直すのがステキです。



行き止まりに見えたけれど、お店の奥に灯台に続く遊歩道があって、海沿いを15分ほど歩くといきなり現れましたこちらが富貴灯台かしら。
嗚呼、最北端よ。最北端だよ。
父ちゃん、母ちゃん、おれは縦断したんだよ、台湾をよ。
クソ暑い南の果てから、マジクソ暑い北の果てまで完走したんだよ。わーいわーい。

最南端はでっかい公園だったです。だからそれなりに歩いたり見たり休んだりができたのです。
でもね、最北端は公園はおろか灯台しかなくて、その灯台は仰々しい柵に囲まれていて全然フォトジェニックじゃないくて、休むところといえばベンチが2つばかりしかない。
しかも休憩所的なところが皆無でさ、ベンチの屋根は屋根じゃなくて木材を組み合わせた“編み編み状”だしさ。格子状ってこと? お空がよく見える屋根なのな。
ロードバイクのお兄さんに何やら話しかけられたけど、こちらが台湾語を解さないことを知るとそれ以上の進展はなく、ここにいつまでもいたらオレきっと死ぬ的な。


山ではないが、そそくさと下山することにしました。海沿いの遊歩道でない方の道を進んで、これまた海岸線を進めば、おれが降りたバス停の一つ前に出られるはずだと信じて、カタクナに信じて、出ました。

わーいわーいバス停〜。一つ前のバス停〜。
時刻表的なものがないけれど、「10〜15分間隔で走ってっからおとなしく待っとけ」的な張り紙がされていたのであたしは決意。着替えること決意。
きっと10分か20分はあると信じ、目の前を走るクルマの流れの切れ目を縫って、上を脱ぎ、下も脱ぎ、全着替えしました。パンツ投げ捨てたった。

「バス停でパンツを脱ぎ散らかした日本人タイーホ」のリスクは抱えていましたがコレマジで正解。あのまま乗ってたらバスの冷房でカチンコチンになってたです。

んで読みどおり15分もしたらバスが来て淡水へ向かいます。45元。