うちの親父は昭和16年生まれ。いまのカズハぐらいの年の頃に終戦を迎えたため、当時の記憶ははっきりせず、「母ちゃんがおれたち3兄弟をどうやって育ててくれたのか不思議でしょうがない」とばかり赤ら顔でつぶやきます。そしてすいとんやら雑炊やらを、やたらと毛嫌いします。
戦争を知らないこどもたちであるおれたちは、戦争を知らないこどもたちのこどもたちである息子娘の世代に、「戦争はいけないものだよ」と胸を張って言えるのだろうか。
もちろん言えるはず。経験をした人間のみが、その事象について言を発していいわけがないので言えるはず。
ただ、しっかりと自分の言葉を持たないといけない。「そう習ったから、教えられたから」では、戦争を知らないこどもたちのこどもたちである息子娘の世代は聞く耳を持たないだろうし、戦争を知らないこどもたちであるおれたちも、それじゃあちょっとね恥ずかしいよね、のはず。
68年目の終戦記念日は名古屋で迎えました。
