- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
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自衛隊に入隊し、ネズミ講でぼろ儲けして、いまだに競馬万歳のお方です。でも好きっす。
これはまさにエッセイであり、ハダカなこの人が垣間見れる。秀逸は「金玉について」と「ひとでなしについて」。
これだけ書くと、オレがどんだけキャンタマに興味がある人非人かって話になるけれど、著者いわく
「改めて字面を眺めてほしい。すばらしい言葉である。考案者が和漢いずれであるかは知らぬが、漢字史上の傑作と言えよう。すわりが良く、雅味と含蓄に溢れ、男子の尊厳を良く表し、おまけに音韻がかわゆい」
とのこと。はげどー。
とまあ目の前にある文字に対して「うんうん」と躊躇せずに頷かせてくれる人なのだな。この次郎さんは。
ちなみに後者「ひとでなし」もそう。
「ろくでなしではあるがひとでなしではない」。オレもそのつもりだ。
「濫費はするが生活費は入れる」ということで。