221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 朝の食卓で本気の喧嘩

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

寺内貫太郎一家 (新潮文庫)

こういう家庭はもうありえないんだろうなあ。もし“石貫”のような親父がいたらきっと息子はグレるか家を飛び出るかしてるね。根性ないから。家族愛が薄いから。
非常にいいお話ですよ。ホームドラマここにあり的な。キャラクターも立ってるし、各話とても心温まるです。
ま、小林亜星の顔が出てきてしまうのはいたしかたないわけですが、それだけマッチしていたんだろうさ。ドラマ観たことないオレが言うのもなんだけど。
そして久世光彦のあとがきが泣ける。故人の作者はまだかくれんぼで遊んでいるとさ。その久世氏も今年3月に亡くなった。いまごろは向こうで……うむ。
いずれにしても向田邦子は好きです。さらにエッセイを2冊買ってしまったし、しばらく浸かってみようと。
一字変えると“山田邦子”になっちゃうことにふと気づく。