生まれて何度目かの夏がいままさに過ぎようとしているわけで。ここ数日、急激に寒くなってきたこともあって、案の定鼻水たらしながら取材したり原稿書いてます。いつもどおりです。
昨年アタマから秋口にかけて、とある書籍のゴーストをやっていました。あのころ一瞬だけ各方面で話題になったゴーストライターってやつです。
うちにとっては初めての経験で、依頼元である出版社にとっても初の試みだったそうで、著者さんを含めて手探りしながら進めていました。著者さんが関西在住な上、月に数日〜数週間は海外出張に行っていたので、2月に1回ペースでお会いしてぶぁあーっと話してもらい、テープを起こして、原稿のていにするって作業を繰り返しながら少しずつ形にしていきました。
去年のお盆は帰省にからめて名古屋で打ち合わせしたり。高島屋の上のフードコートでお話ししましたね。店員さんから「はよかえれ」言われましたね。婉曲でなく直球で言われましたね。
昨年末にメールが一本届いて「入院することになりました」と。しばらくして「肺がんでした」と。またしばらくして「ずいぶんよくなったので引き続きよろしくお願いします」と。
出版社の人とも相談の上、こちらとしては急がないので体調を見ながらやっていきましょうとなり、半年以上経ってふとその方の名前で検索してみたら、今年の3月におなくなりになっていました。44歳。若いなあ。肩が痛いといって話しながらもぐるぐるしてたけど若過ぎです。
今年は祖母やら知己の編集者さんが旅立った、とても悲しい1年として刻み込まれます。願わくばこれで最後でありますように。合掌の八月。
