2005-05-28 白とか薄青とか impressions 小川 洋子 『完璧な病室』 純文学ど真ん中ですね。正直ちょびっと苦手。 だって“不条理モノ”と紙一重な気がしてさ。平素のこの世の中を描いたとはいえないと思うんだよなぁ。あまりその世界がアタマの中に映像で出てこない。 小川洋子は『ブラフマンの埋葬』とか『博士の愛した数式 』なんてすごくよかったけどねぇ。キレイだった。白基調の世界が目の前に広がった、読んでると。 どっちも最近の本だからなぁ。昔はもっとドロっとした生き死に模様を書いていたのかもしれないのお。