足かせという名の

蜃気楼の殺人 (講談社文庫)

親父が浮気したからって、嫁の子どもと愛人の子どもがほとんど同時に生まれたと。異母姉妹だと。
なぜほとんど同時かってーと、新婚旅行中に2組のカッポーが嫁を（偶発的に）入れ替えたからだ。なんともはや。
要は復讐と嫉妬と悔恨となんで私が？　の物語である。特別に面白いわけではない一冊である。
正直に言おうか。
この作者の、他の作品を読もうと思えるほどのパワーをこの一冊からは感じられなかった。残念ながら。
それはうちの選択が悪かったのか、そもそもの話なのか。
それは知らないけれど、それは正直なところだ。