221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 衝撃はないが

一瞬の光 (角川文庫)

一瞬の光 (角川文庫)

読み応えはたしかにある。なぜなら話が飛ぶことが多いからだ。
偶然出会った女の子とのアレコレ。大企業での出世だ権力争い。ちなみにこの2つはまったくからまない。
もちろん中心にいるのはひとりの人間だからさ、本人はそれらを完全に分けて考えることはできんだろうけど、こちらとしては……まあねえ。
頭脳明晰と容姿端麗が付き合ってるんだけど、過去を背負った女の子がそれに入る。
マンガ的な舞台の幕を、静かに下ろすことができたのも筆者の力というべきか。