「えっと、あとがきです」

グリーン・レクイエム (講談社文庫)

行き帰りでさらっとSF。なかなかメルヘンでシュールな短編集（3話）でした。
奥付を見てびっくり。＜昭和58年＞だってよ、書かれたの。全然感じなかったね、会話や情景からくる古臭さなんて。
光合成しないと死んでしまい、緑に意識を持たせることができる宇宙人（現在、人型。元、違う）。
緑の髪を持つそんな彼女と植物学者を目指すごく普通の彼のお話です、『グリーン・レクイエム』。“話す声がピアノの音色”ってのがまた素敵じゃないですか。
どうやら映画化もされているようだ。「音楽：久石譲」はかなり興味深い。しかし主演が「坂上忍」なところに時代を感じる。
続編小説も出ている様子。見つけたら是非。