221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 駄目になった王国はたしかに哀しい

カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)

うーむ、やはり村上春樹はなかなかのもんだ。「カンガルー日和」な日はたしかにある。言われてはじめて気づいたが、オレにとっての「カンガルー日和」はたしかにある。
短編集です。というよりかはショートショート? ところどころ見え隠れする、「オレってスノッブ」的な言葉遊びが逆に好感でし。
あたしゃ個人的に「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」が好き。とんでもない三角形の土地に住むお話です。
生活風景の紹介はほとんど出てこないけど、その情景がアタマの中に浮かぶのはなぜか。それはタモリ倶楽部で紹介されるかどうか、ギリギリのラインだからだ。
そうか?