ニッポニア ニッポン

さらば幽霊―自選短編集 (講談社文庫 こ 4-3)

面白いっす小松左京、さすが大家。“おおや”ではない。特に「保護鳥」はなかなか。南米にいくtomくんに是非持たせてやりたい。
外国の田舎町に立ち寄った旅行者が日本人だという理由で熱烈に歓迎される。町全体で“保護”している鳥がおり、その観察や保護について、日本のトキのそれを参考にしたいとね。
まあ物語はおもいっきり恐怖＆バッドエンドなんですがね、トキについて聞かれ、答えられない彼の姿がステレオタイプな日本人像としてとらえられちゃうとつまらんなあ、と。
自国を知らない人は国を誇りに思っていないと思われてもしょうがないのかあ。まあトキの数はなかなか即答できないと思うけど。
ちなみに調べたところによると、今年の7月現在、佐渡トキ保護センターでのトキの飼育数は80羽（成鳥58羽、ヒナ22羽）となっている。