- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1972/06
- メディア: 文庫
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お気に入りは「お助け」とタイトル話「にぎやかな未来」だね。秀逸。
特に「お助け」は手塚漫画に出てきそうなネタだね、救いようのない終わり方も含め。
どんなんかってーと、自分のまわりだけ時間の進みが早くなった男がいる。つまり本人からしてみたら他の人たちの動きがスローモーで、嫁も含めた周囲の人たちからしたら、その男は目にも止まらぬ速さで動き回っていると。
最終的にどうなるかってーと、男の目にはすべてがほぼ止まった世界に一人だけ生きている。
「もうどうにでもなれ!」と道路に寝転び、しばらくして激痛に目が覚めると、“ほとんど”止まった状態のダンプが自分の足にのっかっている。抜け出そうにも抜け出せない。しかも少しづつ、少しづつ、ダンプは足を潰し……。
ってとこでおしまい。
ね? 手塚漫画にありそうじゃない?