いわゆるワルっているじゃないですか。
高校生でも大学生でも中退生でも本職生でもかまわないのですが、
ワルっているじゃないですか。“札付き”ってやつですよ。
そんなワルも、更生するわけですよ。
塀の中で聖書を読んで牧師になった人もいれば、作家になった人もお笑い芸人になった人もいるわけですよ。
もちろん一般的なサラリーマンになって、実の親とも和解して、嫁子供と幸せに暮らしている人もいるでしょうよ。
そうやっていま立派に生活をしている元ワルのことをね、みんな褒めるんですよ。
一時期の苦境をはねのけてよくがんばったと。
そのまま悪の道に染まらずによくこっちに帰ってきたと。
ちょっと待て。
それは“普通の人”になっただけじゃないか。
他人に迷惑をかけるような人間だったから、“普通の人”になっただけでグーンと好印象なだけであって、
おまえらがいままでに傷つけてきた人の方がよっぽど社会を支え、家族を守り、まっとうに生きてきたじゃねえか。
「ピカレスク」なんて言葉もあるぐらいだし、悪に憧れる気持ち自体は否定しないけれど、ようやく振り出しに戻っただけで長い道のりご苦労さんってのは間違っていると思うよってハナシだよ。
本気で悪い人って、濃いぃ人脈を持っていることが多いから、社会的に成功している人が多いのも事実。
そんでもっていまさらの多額の寄付が罪ほろぼしになるかっつったら、まあなるのか。オチはないです。
いまのところ怖い世界に友達はいないので、もし今度できたらそのあたり聞いてみたいと思います。