221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 『THE THING』

昨日の2本のうちの1本。自身初めての『遊星からの物体X』。
いわゆるジョン・カーペンター版です。82年公開作品。



カート・ラッセルがサイコーにかっこいいのは言わずもがな、犬の演技がとてもよいのです。
歩いているだけ、どこか1点を見つめているだけで緊張感を与えてくるあの犬はかなりの演技派です。
あと、女性が一人も出てこないのが印象的です。南極大陸の調査基地っていうクローズドな空間を見事に演出していると存じます。


その犬。



いい顔してるでしょ。
とはいえこの映画、
ドロドログチャグチャ系がダメ
とか
切り飛ばされた人の首から足が生えてクモみたいになって逃げるなんてありえない
って人は正直しんどいでしょう。
この映画と『南極料理人』を同時に観られないのはまちがいないでしょう。


ついでにラストまで言及しちゃうと、おそらく2人とも凍死する。それでも化け物との勝負には勝ったのだ、ってとこでしょう。
冒頭の“コンピューターとのチェスゲームに負けた主人公が、酒をぶっかけてショートさせる”ってシーンが、死ぬんだけど勝負には勝ったって意味合いの伏線になってるとかって説。おれ、そういう説、大好きです。


そんで2人の死体を春の隊員が見つけるだろうと。
作ろうと思えばそこから続編作れるだろうけど、前日譚として公開(されたのか?)したのが『遊星からの物体X ファーストコンタクト』です。
冒頭の冒頭、犬を追いかけるノルウェー隊がいたと思うけれど、彼らについてを描いた作品です。CGわんさかできっとさらにグログチャになってるだろうから、おれ観ない。怖い。


おおもとのオリジナルは『遊星よりの物体X』(1951年)です。
機会があればこっちも観たいなあ。より原作に忠実だというけれど。