おちびさんが乾杯できるようになりましたよってんで、自身の乾杯人生をこのあいだ風呂に入りながらぼんやり考えていたのです。
まがりなりにも自分のことを酒飲みだと自覚している以上は、できるだけスマートに酒席を楽しみたいと考えているのです。
うちが考えるできるだけスマートに酒席を楽しむための最低条件は「自分がつぶれない」「人をつぶさせない」の2つ。汚い飲み方をする人間がまわりにいない方がゼッタイに幸せだと思う。
たとえばよく行くお店があったとして、そこに友人を連れていったとして、その友人があまりよろしくない酔い方をしてしまったとして。
そんな場合はお店に連れていった人間、つまりこの場合は自分が全責任を負わなければいけないと、そう思うのです。
たとえばよく行くお店があったとして、そこに友人を連れていったとして、「あれ? 今日お勘定が高めかしらね」なんてことがあったとします。
そんな場合に、勘定を見たその友人が「ちょっとこれ高ぇんじゃねえの」などと言い出すようであれば、もうゼンゼンまったくもってお話にならないぐらいにダメだと思うのです。
多少首をかしげながらでも勘定は友人に見せない。まずは自分で払いつつ、手持ちが足りなかったらなんとかしつつ、どうしても気になるのだったら後から個人的に確認しつつ、その場は自分が連れてきた人間の出る幕などどこにもない状況を作る。
これが酒飲みの矜持ではないかと思うのです。なぜなら自分が連れてきたお店だからです。
文句を言うならおれが言う。文句を聞くならおれが聞く。
それがマナーだと思うのです。
先に挙げた“スマートに酒席を楽しむための最低条件”から大きく逸脱している気がしますがまあいいか。
んなこと言ったってありますよ。あたしだって人に連れていってもらったお店で粗相したことありますよ。
そんなときはただひたすらごめんなさいです。謝ればだいたいのことは大丈夫です。ホントは大丈夫じゃないかもしれないけれど、たぶん大丈夫です。
さあ世間は金曜日。
皆さん、どうぞお出かけください。