ゲバラがゲバラになるまえに、といった映画です。
いち時期はTシャツに刷られているあなたに会わない日はありませんでした、でおなじみのチェ・ゲバラ先生が、医学生時代に友人とふたりでバイク(オートバイといったほうがしっくりくるか)にタンデムして、南米大陸を旅してまわるというお話です。
いわゆるロードムービーです。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/05/27
- メディア: DVD
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後に親しみをこめて“チェ”と呼ばれ、今もなお世界中から愛されている革命家ゲバラ。
まだ名もなき医学生だった頃の友との南米大陸縦断の旅が彼の未来を変えた。
人間味と情熱あふれる革命家の息吹が芽生える瞬間が心の極限を揺さぶり涙を誘う、真実の物語。
Amazonのレビューを見ると絶大なんだよね。うちからしてみりゃそこまでかしらなーってのが正直なところです。
ただ、印象に残ったシーンは大勢とおなじく、“炭鉱へ働きにいく夫婦との会話”でした。
火を囲んでゲバラは尋ねます。「どうしてあなた方は旅をしているのか」と。
「炭鉱にいけば仕事がある。共産主義者だからといってとやかくいわれることもない。だから私たちは旅をする」「あなたたちは?」と問われ、一瞬に言葉に詰まったゲバラの答えが──
「旅をするために……旅をしている」
果たしてこれは答えとして成立しているのかしら。ただの苦しまぎれでは?
んなことはどうでもよく、今後彼がハネるターニングポイントのひとつであることはまちがいない、といった描き方をしているのが伝わってくる、とてもよいシーンでした。
ラスト、ゲバラの相棒であるアルベルト本人(ご存命)が出てきます。彼が撮影クルーと旅をした6カ月間の映像が、DVD特典に入っているのだと。
機会があれば、ぜひとも気になる。