おら、ここまで、王道だとおもわなかっただ。
2013年に続編公開が決定している『ヒックとドラゴン』。2010年公開、米国の3Dアニメーション映画でございます。
あらすじ──
バイキングの少年ヒックが出会った思いがけない友達、それは傷ついて飛べなくなったドラゴンのトゥースだった。
でも、バイキングとドラゴンは昔から敵同士。それでもトゥースを守るため、こっそりと食べ物をあげるヒック。
ところがある日、トゥースがみんなに見つかってしまった。「人間もドラゴンも同じなんだ、戦わなくていい」と決意するヒック。
それは、バイキングの世界をも変えてしまう奇跡の幕開けだった……。
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おら、ここまで、王道だとおもいませんでした。父親との葛藤、異種族との融和、仲間、恋、友情……。
唯一、ラスト、主人公のアレがアレしちまう部分をのぞいて本当に王道すぎる。びっくりした。
大絶賛の嵐のなか、正直言っていいですか。
以下、ブツクサいきます。
「この島はうんぬんかんぬん。これといった特徴はないけれど、ペットはドラゴンうんぬんかんぬん」って最後の最後にオイ! バカ!
あのさあ、これはタイトル『ヒックとドラゴン』でなく、
原題「How to Train Your Dragon」に重きを置くべきでなかったではないかではないかよ。「Train」じゃあ友情じゃないだろうぜよ。
だから
“ペット”って
言い切ってんのかよ。
たとえそれがシネマハスラー言うところの「冒頭の語りに出てくるペスト(害虫)との対比」だとしたって、だ。
ドラゴンは原作では“トゥースレス”という名前なのに、言いにくいからって“トゥース”に縮めるとは根性なし以外のなんだってんだ。
ヒック(しゃっくり)っていうへんてこな名前に、トゥースレス(歯なし)だからこその対じゃないのか。
公開時の応援団長(?)オードリーに合わせてトゥースにしたってウワサもあったよ。真偽のほどは知らんがな、媚びだと言われてもしかたないだろ。
そもそも洋画の宣伝に芸能人を立てたがる日本の配給会社ってのは…………やめた。
楽しめましたが☆の数は2つ3つ。
脚本は本当によくできている。ただ主人公とそのまわりのキャラクターの魅力に欠けます、ように感じられます。おれには。
ただ、ひとつ言えるのは、
再度劇場公開をしたらまずまちがいなく観に行くってこと。
ひとの肩甲骨は
羽根のなごりだと信じているから。