タイトルにある“その日”とはその日のこと。大切な人が、この世からいなくなるその日のこと。
色違いの歯ブラシを捨てる日であり、お惣菜のコロッケがひとつ減る日であり、明日からの日常と冷静に向きあう決意を固める日のこと。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 単行本
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想像するにおれがその日を迎えるにあたって取り乱すことはない。たぶん、ない。
いや、その日を迎えるにあたってはあるかもしれない。当日、そして翌日からはないとおもう。
想い出にすがりつくのが大好きなおれがないってのはどうなんだろう。
腹をくくったら強いのかしら。おれはおれであるというある種の冷徹をあまり口にしない方がいいのかしら。
なんてつよがりを言ってる人ほどもろいんだ。
おれ知ってる。