ぷいっといなくなっても、誰も騒ぎ立てたりしないムーミン谷の住人たちは素晴らしいとおもう。
どうでもいいわけでなく、互いの意思や自由を尊重しているから、いらぬ手出し口出しをしないだけだという。
実際のところ、騒ぎ立てたりしないのが、帰ってくるほうにとっても気が楽なのはまちがいない。
- 作者: 冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08/06
- メディア: 文庫
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重ね重ね素晴らしい。ちびのミイは力強い。
スウェーデン語でスヌスムムリク──Snusmumrik。
直訳すれば「嗅ぎタバコをやる男」。
自由と孤独を愛する詩人。
ひとにもモノにも執着せず、秋になるとムーミン谷を去って、ひとりで旅に出る。
大おばさんからもらったハーモニカと古ぼけた帽子を大切にしている。
スナフキンというのは英語名の転用だってさ。
彼のこと好きな人多いよね。
登場人物の解説だけでなく、読者がどのキャラクターに憑依するか、ていねいに読み解いております。
なにげに深いな、この谷は。