テーブル上にビアサーバーがある焼肉屋さんが地元にある。
それはつまり幸せなお知らせではないかと、おれはそう思う。
量り売り10cc16円。
10cc、つまり『I'm Not In Love』ということで。右の彼女にはin LOVEということで。
Gre(略)eenやら生物係をメッタメタにこきおろした夜。あまり覚えてませんが地元なんだからまあいいじゃないかと思う。
おれはそう思う。
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ビル・マーというコメディアンがいる。
ユダヤの父親とカトリックの母親の間に生まれ、13歳までカトリックとして育てられ、毎週日曜日に教会に行っていた。
すごくイヤだった。神が自慰を許しカワイコちゃんを連れてきてくれたら毎日でも行っただろうと言う。
そんな彼が撮った『RELIGULOUS』は、世界中の宗教信仰者にインタビューしまくる映画です。ドキュメンタリーです。こきおろします。
すげー笑ったのが街中のなんとかっていう宗教家に話を聞いたとき。
「来世はさらに素晴らしい世界だと?」
「そう、それが神の教えだ。おれは幸せだ」
「じゃあいますぐ死ねばいいじゃん」
米国のなんとかっていうテーマパーク(キリスト教版ネズミーランドみたいなとこ)で“ジーザス”に尋ねてたのも面白かった。
旧約聖書『ヨナ書』にある“でっかい魚の腹の中で人が3日も生き続ける”といったありえないお話を「ありえる」と考える人に向かって「ありえない」と彼は言う。
笑いながら言う。ちょっとバカにしながら言う。
人は猿から進化したというダーウィンの考えを完全に否定する(せざるをえない)敬虔な方々にとって、処女懐胎はあくまで普通の(スペシャルな普通の)出来事なのだ。
彼は人々にとっての神を侮辱しているわけではない。ましてや卑下するつもりもない(たぶん)。
うちが言ってることをきっかけに信ずる宗教を見直し、「神がわからなくなった」なんてことになったらスゲー面白いだろうな、ってなことを考えながらインタビューしているような気がする。
機会あれば是非。