- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/11/28
- メディア: 文庫
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最後の雌マーサが死亡したのは1914年9月だったり、リョコウバトの絶滅に関するもろもろはどうやら事実だとかなんとかかんとか。
エンターテインメントとしての娯楽性は正直低い。苦言を呈するなら「この島に足りないもの」と「城山」の存在が微妙です。
舞台は孤島です。150年前から外界との連絡を絶っている宮城県沖に浮かぶ小さな島。
あのね、ふとおもったの。
島にやってきた人間および我々が読者がもっとも気にすべき、気にしてもいいんじゃねえかとおもう連絡手段“電話”が一度も出てこない。
携帯電話はおろか、電話という連絡手段、ツールに関する言及がただの一度も出てこない。出てきてたらごめん。
もしかして東京だの仙台だのって地名はただの偶然で、この物語の世界は地球(と呼ばれている星)に似ているだけなのかしら。全然ちがう世界なんじゃないかしら。パラドックス的な。
なんてことを読む本がなくてまごまごしながら突入した2周目でふとおもったの。