221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 見ることなんてなかなかないからさ

地球の裏のマヨネーズ (文春文庫)

地球の裏のマヨネーズ (文春文庫)

これまで読んできたシーナ氏の作品の中でもっとも新しいですのですコレは。ベースメントジャックスとなっている“新宿赤マントシリーズ”を読んだことがないのです。
だから残念ながらこの一冊の感想でしかないけれど、パタゴニア、アマゾン、チベットと、とにかく精力的に移動をしまくっている割にはパワーダウンが否めない。悪い意味でのマトモ感がにじみでている。仕事感といってもいい。
わしゃわしゃかっこんでも、アヒハヒ流しこんでも、う●こだらけのトイレから(用足し後)逃げ出しても、移動距離の割に力強くない。
もちろん生活圏が広範囲であればあるほど魅力的な人間(の書く魅力的な文章)だとはかぎらない。んなこたわかってる。
そしてまたこうした違和感を抱いた理由もわかってる。時間をすっとばしてうちが手にとってるから、なんだろう。
人間でいいんです。おもしろいのです。とおもうのです。