221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 ひとはそれを妄想と呼ぶが

動力:念力

自分で言うのもなんだがおれはカンがいい。
百歩ゆずっても、わるくない。声を大にして特盛りとメガ盛りの間、冷静とパスタの間で言える。
仕事が終わり(投げつけ)、事務所を後にするときは、首都高に面している窓およびカーテンをしめ、ポットのコンセントを引っこ抜き、靴を履いたのちに部屋を振り返る。つぶらな瞳に焼きつけるその光景を一日の最後とする。
次の日やってくる。
カギまわす。
ドアあける。



よし! 違和感なし!



ニワトリの生首は必要ないけど、そんなチマミレの儀式によってあたしの一日は始まるのである。
だがしかし敵もさるものひっかくもの。
シロウトのおれに気づかれるような諜報部員は荷物まとめてとっとと故郷(福島県郡山市)に帰りやがれってなもんだが、いまのいまそうしたアヤシイ気配がないということは、
「よかったよかった、昨日のままだ」が92%
「いやまてよもしかして伝説の殺し屋イチだかニだかサンだかがひそんで……グアッ!」が7%
「そのとき流れ落ちた汗に含まれる塩分を250gの水に溶かした場合の濃度およびビルの入り口付近にある定礎ってなんですか」がプライスレス
そんな感じで毎日生きてます。
ちなみに
「見知らぬ女がトイレで眠ってる。惨殺されて」
ってのと
「上の階の住人が手をすべらせてうちのベランダに落としたボストンバッグの中に7800万円もの大金眠ってる。番号バラの旧札で」
って可能性はほぼ同じだとおもってる。
あるもあるってことがありうる。