確実にきますよ。

男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章 (文春文庫)

あたしが好まない感情のひとつに「嫉妬」がある。
また、それに似た感情で「羨望」というものがある。
これらは一見似ているが、完全に異なるものだ。
失うかもしれないという恐怖から生まれる感情が嫉妬であり、
自分がほしいなにかを持っている人を発見したとき
それを持っていない自分が対象を手にする可能性を想像したうえで
少々厳しそうだと最終的に判断した際に沸き上がる感情が羨望だ。
ちなみにうちが嫉妬を嫌う理由は、失うかもしれないなんて恐怖心には、毛先ほどの価値もないと思っているからだ。
なぜなら、すべては、消えてなくなるに決まっているからだ。そもそも喪失に対する恐怖心なんて、抱く必要がないからだ。
いまそこにあるということは、次の瞬間消えてなくなる可能性があるということ。
だから嫉妬なんてする必要がない。そんな元気があったらもう少し身体を動かす方へ活かしたい。
というようなことを考えさせていただきました。
塩野女史、キライでないです。