- 作者: 小池真理子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/05/12
- メディア: 文庫
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だれしもが振り返る美女と、血のつながっていないこれまた美しい弟。これだけ読んでも真理子節全開なのがおわかりいただけるかと存じます。
その美女“阿佐子”の成長とともにお話が続くのだけれども、9歳のときに世の中を斜めに見てた彼女と、35歳のどこか達観してる彼女が見事に結びつくんだな。すごいな。
ああ、彼女が斜めに見てたのは世の中というより義母か。最初こっちが主人公かと思ったもの色気婆。
人のわりに美しくは終わらず、ドロっとしたなにかが残るのは特色でしょう。