- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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アマゾン牢人という人間がいたという。おそらく事実。
戦後、爆発的に人口が増えつつあった日本から、口べらしのために南米奥地へ送りこまれた日本人。
もちろん話では広大な土地、豊かな土壌が待っているはずだったが、いざ現地に着くとそこは地獄だったと。
日本政府とりわけ外務省への怨念を二世にわたって晴らす主人公たち。とまあそんな物語だ。ね? ハードボイルドでしょ?
東京の地理や改造車に関してをやたら書きたがる著者の姿勢にオラは違和感を否めなかったよ。
FDにT88タービン積んでブースト1.2かけた最高速仕様車がなぜリアウイングをつけないのかと。
ずっと疑問に思ってたら最後でちょっと関連が。しかしこれはブラフだろ。橋を飛び越えるためなんて言わせねぇよ。
前後編にわかれた長編小説ですがあっという間です。重いテーマのストーリーには、かならずしも軽い空気が合わないわけじゃないらしい。
これも南米力の一部なんだろうな。