- 作者: 小池真理子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1989/07/20
- メディア: 文庫
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4話収録の短・中編集ですが、表題のお話は“らしさ”満点でいい感じです。こえー。
ふたりの子どもが継母のベイベを誤って死なせてしまい、そこから始まるすったもんだ。なにがこえーって無垢なんだな、どこまでも。
罪の意識はゼロ。好きなもの、ひとしか残らなくていい。あぁ怖い。
感情は豊かでありつつも、“おとなからしてみると”残酷なことも平気でしてしまう。なぜなら罪の意識がないからだ。それが当然だからだ。
子どもはもちろん、自分の甥っ子姪っ子でも嫌だな。でも実際にいても気づかないんだろうな。
その時点でうちらは一応おとなだから。