221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 ドナウはダメでも

螢川・泥の河 (新潮文庫)

螢川・泥の河 (新潮文庫)

デビュー作であり太宰治賞をとった『泥の河』。そして芥川賞をとった『螢川』。うむ、昨日も書いたが非常に“らしい”一冊だ。
先日読んだこの人のエッセイでも触れていたけど、これは半自叙伝のような位置づけだそうで。
大阪で生まれ、親父の仕事で金沢へ移ったころを思い出しながら書いたとか書かないとか。
情景を文字にして描くのはたしかにうまいにゃー。そして少年から青年への男心をつかむのがうまいなあ。
このひともD.T.だな、きっと。むしろ期待。