221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 バラケツ

かなり面白い一冊です。
終戦直後からの数年間、淡路島の少年たちが野球の面白さに目覚め、県大会に出場し、最初はバカにしていた周囲の大人たちも……って途中からウソ。なんでウソつくの?
えーっと、“県大会”あたりからウソだな。
屈託のないとはまさにこの少年たちのことやもしれぬ。それまで夢中になっていた遊びと同じ感覚で野球にハマっていき、どんどん大人になっていくのだ。
主人公の「竜太」の思考が面白い。これはイコールで作者の阿久悠の頭の中だとしたらかなり興味深い人だ。ユーモアがあるね。
出てくる人にもしっかりとキャラクターがあって魅力的なのです。褒めすぎだな、オレ。
映画化されていることは知っているが、確実に「原作の方がいいよ」と言う自信がある。
きっとそうなんだと思う。っていうぐらい面白かったです。