221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 2006RIJF記 Vol.3

この男はいずれ“向こう”に立つぞ


お次はサンボマスター。間違いなく今年一番の楽しみではあった。
mik嬢、10kちゃんと“上手”から攻めていったらモッシュゾーンから三列目ぐらい──つまりかなり前までいけた。しかもスペースかなり余裕です。

サンボマスター <公式サイト>

去年はアサイチでね、「みなさん! グッドモーニングぅ〜!(破顔)」から始まったもんだが今年は頭の真上に太陽が。
「楽屋いても今年は仲のいい友達がいなくてよぉ。出してやりゃいいじゃんかなあ」とぼやいてました。当然、峯田@銀杏のことですが、オレもまったくもってそう思うよ。
一曲目「歌声よおこれ」のしょっぱな、ベース近藤氏が暴れ倒しただかでスタンドかベースかがダメになった模様。歌自体は二番から入った。
まあどの歌を唄っていても語りだらけで、原曲のママ進むわけがないんですが。
「おい、よんまんごせん、よんまんごせん」と連呼しまくる山口。
「今日は8月6日だ。この日に歌わないでどうするよ」と。その日が何の日なのかを知っている人が“よんまんごせん”の中にどれだけいたかはわからん。
実は途中まで「去年の方がよかったかもなあ」なんて考えてたのは否めないぬ。
ま、単独のライブも見に行ったからね今年は。去年うけたRIJFでの衝撃があまりにも強すぎたのかもしれない。



しかし最後の最後に完全に持ってかれましたわ。
ラスト曲『月に咲く花のようになるの』が終わったあと、自然に、本当に自然に「愛と平和」コールが起こり、山口が数秒間そんなうちらを見渡したあとに空を見上げて……


「聞こえてっか、おい」と、空に向かって問いかけたのだ。
ああ、もう超泣く。マジやばい。



あの鐘を鳴らすのはぼくら、なわけですよ。



音楽には世界をいい方向へ変えられるだけの力があるんじゃないかなっていう淡い期待を抱かせてくれるアーティストです、サンボマスター