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ヒマラヤ・スルジェ館物語 (講談社文庫)

ヒマラヤ・スルジェ館物語 (講談社文庫)

ヒマラヤのふもと、ネパールのタトパニという町を旅行していた筆者は、現地女性・スルジェと恋に落ち、結婚をし、旅人向けの宿屋を経営しはじめた。
とかなんとか聞いただけでワクワクしますね! いますぐ行きたくなりますね!! なりましょうよ!!!
時代は70年代。代理店もガイドブックもロクにない時代に、海外放浪願望を持つ若者が集まってきたインド、ネパール。でも、みんな生きている。
スルジェ館に泊まる人間をフィーチャーし、各人各章に分けてまとめたのがこの本。
あとがきを読むと、スルジェ館は閉鎖され、その後しばらくして町を変えて営業を再開したよう。
しかし日本人宿としての評判を手に入れただけで、この本の頃のそれとはまったく異なる場所になってしまったそうな。
それが非常に残念だという。なんとなくわかる。