ひとりじゃよくないんじゃん

ひとりでいいの (角川文庫)

超美貌のバカ女と、愛がよくわからないエリート課長と、バカ女にフラれたボンボンと、課長と長年デキてたオールドミス。
そんな4人が織り成す美しくも儚い恋模様……だったらいいんだけどさっ、なんかもう煮え切らないやつらばっかで、読んでるこっちは生えてもいない胸毛を気にしちゃう勢いですよ。
これは誰に向けたお話なんだろうか。
イイオトコを手に入れることをステータスとしているおバカちゃん？　そんなのに引きずり回されるなっていう男子への警鐘？　あー、わかんねえ。読めねえ。
しかぁし上梓が92年。つまりはいわゆるバブル崩壊のあの頃だ。
その当時、あたしちゃんはまだ中学生。キレイなお姉さんも知らなければ、怪しげなお姉ちゃんも知らん。
でもね、きっと一般企業の一般OLさんたちが「アレ読んだ？」って給湯室で話し合ってそうな匂いがぷんぷんするわけですよ。
別にいいんだけどね。