221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 そして誰もいなくなった

ボッコちゃん (新潮文庫)

ボッコちゃん (新潮文庫)

askに借りた星新一本。ショートショートの神と呼ばれたのも納得ですね。
どこを切っても面白い。筒井康隆だとかそのころのSF作家さんたちへの影響は絶大だったんでしょうぬ。
最後の三行で話が変わる、わかる、オチるんですよ。それってスゴイよ、フントにもう。怖いのもあれば、ハラハラするのもあり。キュンとすれば、なるほどね、って感じ。
35年以上前に書かれた話なのに、いまだその面白さが色褪せないのは、ネタがSFだっていう理由だけじゃないと思う。
いまだその世界に到達する目処が立ってないからこそ、想像主であり予言者である作者が偉大に感じてしまうんだなあ、きっと。