エベレストママさん―山登り半生記 (yama‐kei classics)
- 作者: 田部井淳子
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 単行本
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これぐらいのクラスの登山はいちパーティーが300人ぐらいになったりして、とてつもない金が動くんだ。しかも国単位の話し合いもからんでくるし。
金の話でいうと田部井さんの場合エベレスト登山で4000万円、日本山岳会で1億、イタリアのあるチームは組んだ予算が4億円だったそうだ。どひー。
女性チーム初のエベレスト登山をした田部井さんチーム(彼女は副隊長)。女性だからというわけでないと思うが、人間関係の摩擦がすごいっすよ。極限状態だと、心から信頼しあうか、とことんぶつかりあうかのどちらかになる様子。
ポーター含め何百人っていう人が登っていくんだけれども、山頂にいくのはポーターひとりと自分のみ。“最後のアタックをするのは誰か”だけでも、そこに思惑が動くのはいたしかたないところなのか。
本人もくりかえし言っているが、家族、特にダンナさんの理解がなければなにもできなかった、と。
そしてもうひとつ、もしやりたいことがあるとき、それを叶えるに一番大事なのは「意志」だそう。いや、心響きます。