221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 『北の国から』を観ようと思った

ニングル

ニングル

久々に名著。読後には、これがフィクションかノンフィクションかなんて、どーでもよくなる。ただ純粋に面白く、興味深く、考えさせられるお話。
倉本聰はご存知のとおり富良野に住んでいる。
富良野には昔からニングルが住んでいる。体長15cm、寿命は300年。人語を話し、自由を愛する彼ら。アイヌ語で“ニン”は縮む、“グル”は人の意味。
たしかに物語のアタマは“実在するか否か”での盛り上がり。そして存在を確認したのちは、森と水、つまり自然を抱きしめる神々しい力を、ニングルという存在から感じてしまうのです。
ラストは、、、狂気に侵され、ニングルであることを忘れかけたニングルが自然に回帰すると。
自然っつーのは海や空じゃなくて森や水のことなのかもしれない。
そして人が生きるための心臓と血液のことなのでしょう。