221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

母親と話し合って

蒼穹の昴(上)浅田次郎蒼穹の昴
いやね、浅田次郎の話になってね、なにが一番面白いかと。
僕は『鉄道員』じゃあ泣けないな、ってことを言って、母親は『王妃の館』が好きだと。僕もそれは同意だと。そしてもうひとつ意見が合ったのが『蒼穹の昴』だというわけさ。
西大后、科挙、宦官と、その時代の中国歴史小説
描写が素晴らしいね。言うまでもなく、小説っていうとそこの出来不出来で決まるんだろうが。プロットの構築が本当に上手い、巧い。王妃の館〈上〉
ちなみに『王妃の館』は、経営危機の旅行会社が企画したパッケージ旅行。それは、300年の伝統を誇るパリのホテル「王妃の館」に、超高額<光ツアー>と超激安<影ツアー>の客を同時に泊まらせる、つまり一部屋を違う客に時間差で使わせる、当然それぞれには内緒、というものだった。また、現代でのお話の合間に17世紀の「王妃の館」の物語も挿入されている。
いやね、ホント巧いのよ。“おばさん泣かせ”とはよく言ったもので。