怖かった。とても怖かった。
揺れも、警報も、街を飲みこむ濁流も。
1年経って、2年目が始まって、だんだんとその日の記憶が薄れていく。
どうかそれが意図的なものであってほしい。
自然に風化してよい性質のものではない。
せめて自分と自分の家族ぐらいは忘れません。ことあるごとに確認します。
そのときなにが起きたのか。なにを見たのか。なにを感じたのか。
来年のいまごろ「もう2年経つのだね」。
20年後のいまごろ「もうそんなになるのかね」。
いつまでもつい昨日の出来事のように、せめて自分と自分の家族ぐらいは話し合えればと思います。
合掌。