メシの後にふらーっとケーブルテレビを観ていたら始まった一本。偶然の産物。
2007年公開、米国映画。『クラッシュ』『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミーをとったポール・ハギス監督作品です。
最近、彼の作品、よく観ますね。
この旗のシーンは印象的だなー。深いよ、なかなか。
イラク戦争バチバチのときに、反戦を匂わすどころか帰国した兵士のPTSDだの殺人事件だのって映画撮っちゃって、えらいとこからにらまれはしなかったのかね。
「これが戦争の代償だ」とまで言い切って、事件自体は実話だというからなおさらです。
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日本人にとってなじみが薄いこの言葉、直訳すると「エラの谷」。旧約聖書で少年ダビデが巨人ゴリアテを倒した場所だそうです。映画中にもシークエンスとしてちらほら出てきます。
語るひとからすれば、ゴリアテとは存在するとされた大量破壊兵器であると。幼いダビデをなぜ国王は戦地に赴かせたのかと。
そこで監督の「これが戦争の代償だ」が効いてくるわけです。
彼の映画は本当にゆっくりリズムで、ともすれば眠くもなるけれど、けっして心地悪くないのです。
ゆえにあたしは好きです。