221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 『Apocalypse Now』

1979年公開。
言わずとしれたフランシス・フォード・コッポラ監督作品『地獄の黙示録』でございます。

いきなりズラと話がズレますが
期せずして原題の“Apocalypse”が先日のアポカリプトとつながりましたね。
アポカリプト(apocalyptic)ってのはApocalypseの形容表現。天啓的な、前兆的なといった意味だそうです。
そこでふとおもったの。
地獄の黙示録』って邦題はどっから来たのかと。
カーツ大佐(マーロン・ブランド)の最後のセリフ「the horror, the horror」から
恐怖

(戦争が生み出す)狂気

(戦争という名の)地獄
へつながったのかしらと。

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

うちが観たのは完全版。以下はWikiから抜粋です。

53分もの未公開シーンが追加されたディレクターズ・カット版が公開された。
この特別完全版では台風により不時着したヘリコプターとそれに乗っていたプレイメイト達の幕間劇、フランス人入植者たちとの交流のエピソードなども復元された。
解説的なナレーションが増えたわけでは無いが、全体的にアメリカの偽善や欺瞞を告発するような場面が増え、初公開版とは大きく印象が異なるものとなった。
例えばフランス人入植者たちとの会食の席で、ウィラードが「ベトコンを創り出したのはアメリカ人」とその由来を知らされ愕然とするシーンなどである。

へえ。
プレイメイトはともかく、フランス人入植者とのからみがないってのは意外でした。
戦争の狂気を目の当たりにしながらも、味方への暗殺指令に葛藤する主人公が、ある意味での“ふんぎり”をつけた場面だととらえていたので。


あと意外、っつーかほほうとおもったのは、ローレンス・フィッシュバーンがあの少年兵役で出演していたってとこ。<日本版トレーラー>で気づいたです。
これを観ると、『ワルキューレの騎行』のピッチが遅すぎるような気がするのが不思議。
だからねぇ、『地獄の黙示録』っつったらやっぱこっちでしょ。<ヘリコで村を襲撃シーン>。後半のくらーい、どよーんとした空気感との対比が見事です。
もうねー、この前後しか出てこないんだけど、ロバート・デュバル演じるナントカ中佐だか少佐のイカしたイカれっぷりが際立ってんだわ。こいつサイコーなんだわ。
この攻撃自体が、【いい波のポイントがある→乗りたい→敵がいる→ヤッツケロ】ってな具合に進む、サーファー視点の攻撃作戦なんだわ。
あと<ここ>ね。「Smells like……Victory」ね。確実に名シーン。
バカと男前は紙一重なのだ。