デビッド・フィンチャー監督作品『ソーシャル・ネットワーク』。
さっそくで恐縮なんすけど、言い切っちゃっていいですか。
抜群におもしろいです。
脚本力の勝利でしょう。
あんだけしゃべくり倒しまくりのセリフを聞かされつづけ、
それでいてまったくもって飽きさせないのは、
かーくーじーつーに脚本力と監督の演出力のなせるわざだとおもいます。
とてもロジカルにお話は進みます。
しかもドアタマと大オチがつながっているので、けっこうな集中力が必要かとおもいます。
あなたは“Asshole or Not”ですわよ。エリカと弁護士で円環構造を作るとはおもいやなんだ。
世界を変えた(とされる)Facebook。
その起こりから進化からいまに至るまでを“実話に基づいたフィクション”とした一本が今回の『ソーシャル・ネットワーク』です。
なにが実話でなにがフィクションかなんてのはこの映画においてどうでもよく、
どーしても気になるってんだったらFacebook周辺人物への徹底取材を軸としたこちらを読めばよい話であって。
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
- 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/01/13
- メディア: 単行本
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成功物語に隠された人間関係のドロドロを主軸におけばいいんです。そして細かな心理描写に感心すればいいんです。
創始者であるマーク・ザッカーバーグをイヤなやつだとおもったひとは、相棒エドワルドをかわいそうと感じるはず。
レストランでの打ち合わせ一発でエドワルドのすべてをかっさらっていったショーン・パーカーを悪として見るはず。
わかりやすい対立構造をつくることで、物語を魅力的にみせる。
これっていわば常套でしょう?
そ・れ・をふつーの物語にしない、終わらせないのは、確実に脚本力であり監督力であり一人ひとりの演技力です。褒めポイントがだんだん増えてるな。
アルゴリズム書いたのに。
ハマリ役=ジャスティン・ティンバーレイク(=ショーン・パーカー)。
ちなみに右の彼(ダスティン)は『ジュラシック・パーク』の彼です。ちびっこです。
おおきくなったねえ。
さらに音楽がイカしてんなあとおもったらやっぱりです。
トレント・レズナーだってよ! NINですよ! ナイン・インチ・ネイルズですよ!
デビッド・フィンチャーといえばの『SEVEN』──こいつはNINの『Closer』から幕が上がりました。好きなのかな。
そういや<トレーラー>にはCREEP(RADIOHEAD)が使われていたのだよな。
つーわけで──