221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 せめて空を

見上げれば、はさまれて。

事務所での一日は『日曜日の使者』から始まります。
日曜日だろうが月曜日だろうが関係なく、です。
こぅぉのぉままぁぁあああ゛ぁぁぁ!!!
***
地元でごはんを食べてたら、喧嘩をはじめたやつらがいた。
そいつらとうちら、もう1組のカッポーだけがそのときお店にいた。
「本当にすまん」
「やっちまったもんはしょうがねぇだろ」
「(指差しながら)いくか?」
連れ立って外に出ていくまえに聞こえたセリフはこんな感じ。順不同。
おれね。自首するんだとおもったの。
指差す先になにがあるって杉並K察だし。
ひいきめにみてもカタギじゃなさそうだし。
将軍様の後継者(三男)似とコーダシン的インテリ893。
おもむろにコーダが携帯をとりだして、ハシブクロの裏をみながら「──住所は──店の名前は──」てなこと電話しとるでよ、あぁこりゃまちがいないオツトメご苦労様ですだと。
案の定来ましたよ。
覆面にのった私服ふたり。おっつけ制服チャリマツ1名。
店内は興味津々。「店長が(警察)呼んだの?」なんつって、やつらをおしとどめようとしてた店長をいたわる別カッポー。
三男が外で、コーダが中で調書(?)をとられ、すいませんマッコリくださいなんつってたら三男が帰ってきた。
席に座り、ビールを飲みはじめた。
あ゛? 最後の一杯? 温情?
しばらくしたらコーダも席にもどり、顔を突き合わせてボソボソやっとる。
「ホントに呼ぶなよ」
「おめぇが悪いんだろうが」
時すでにおそし&もちろんK察の姿なし。連れてかないの?
ポカーンしてたらまたふたりが言い争いはじめた。
外に出てった。
戻ってきた。
お母ちゃん連れて。
だれ?
そうして三男(推定年齢45歳)は、その母ちゃんに連れられていってしまったのだ。
まさかエプロン姿のあの母ちゃん、婦警じゃねえよな。
あやしく妄想してみる。
当初、ふたりは組関係者で、三男がやっちまったヘマをコーダがとがめ、何年かいってこいや、っていう流れだとおもってた。
ところがどうやらふたりは純然たるトモダチで、酔うと母ちゃんに手をあげるただのべろべろぐだぐだ酒にゃあ飲まれっぱなしでゴメンナサイよおっとっとっとまあまあまあまあだった、のか?
いずれにしても人騒がせなやつらだ。
どーせなら大立ち回りしやがれってんだ。
***
品川の空は、その対比のおかげでとてもステキだ。