人と会うために約束する場所は、誰しも歳とともにその引き出しが多くなっていくだろう。
たとえば「新宿アルタ前」からスタートした待ち合わせ人生が「マイシティ交番横」に進化し、どーせそのあと向かう方面はいつも変わらないからと「三丁目の交差点」に変貌を遂げる、みたいな。
そして、人からすると「なんでこんなとこ？」というただの柱を、愛する人との待ち合わせ場所にしている人もいるだろう。
なぜってそこがふたりの出会いの場所だから、なんて言われたらそれは立派すぎるほどの理由になるし、駅構内での中間地点だからでも、要は理由なんぞどうでもいい。
つまり、オレがなんの気なしに通り過ぎている場所の一つひとつが、ある人にとってはかけがえのない場所たりうるということを考えていると、自分の進む方向すべてがロマンチックになるのだ。
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なんていうロマンチックなことを考えているオレはこないだアタマを3mmにしました。1,000円で。10分で。
ビバ駅構内の床屋。
