2004-11-08 河出 綿矢りさ『蹴りたい背中』 テンポはいいからバシバシ読み進める。でもねぇ、綿矢りさが高校生の物語を書いちゃ生々しいでしょう。でも舞台は“普通”の男の子と女の子の話じゃないし(まぁそれじゃ面白くもないか)。どっちかっていうと歪んでいるよね。なんつーか、前向きな人間がひとりも出てこないんだな。 わかった。俺は前向きなことを考えている人が出てこない物語は好きじゃないんだ。ありがとう『蹴りたい田中』。