221kgの海と空

221kgは世界中の海と空で生息中です。でっかい世界のちっさな地図収集家。

 トーキョーノーザンライツフェスティバル

13日まで

ひさびさにこのカテゴリーで。あたしゃぶっちゃけ仕事してますよ。
最近の仕事の一つに“ノルウェーがらみ”ってのがあります。詳しくはいずれ話しますが、とにかくノルウェーで頭がいっぱいです。本当に。
んでもって北欧映画祭の行ってきました。会場は渋谷のユーロスペース。とりあえず2本。これだけはおさえとけって2本を観てきました。


★『オスロ、8月31日』

薬物中毒からの更生を目指す若者が石を抱いて入水するシーンから始まるこちらの作品。全体を通して漂うのは孤独感です。それはもうとてつもない孤独感。施設のカウンセラーとの会話、親友とその家族、面接先でも街のカフェでも妹が来ないで代わりに来た……あれは誰だったんだっけ? まあとにかく、人といても自分は一人。誰も理解してくれないし、誰も自分を気にしてくれないという絶望感に近い孤独感。それがオスロという街から昼も夜もナイトクラブもプールサイドからも伝わってきます。
僕は好きです。クスリはやらなかったけれど、主人公の彼に近い感情を抱いた経験があるし、自分を俯瞰して考えるってことを人生に一度はやった方がいいと思っているからです。
孤独感に親近感を持ったという意味で僕は好きです。



★『ピンチクリフのクリスマス』

ノルウェー人なら一度は見たことがあるとされる国民的人形劇『ピンチクリフ・グランプリ』の続編(?)。そちらは<こちら>。古さは否めないけれどどちらかというとこちらがホンモノな気がしてなりません。CG不使用の力技一本勝負でこそ輝く作品。
んでもって『ピンチクリフのクリスマス』。まあキレイな作品でした。映像もしかりテンポもしかり、ところどころ声をあげて笑うようなシーンがあったのも好印象でした。主役3人(1人+2匹)および周辺の人たちの性格は、きっとティピカルなノルウェー人を表現したんだろうなと思わせる“間”でした。楽しかった。


<トーキョーノーザンライツフェスティバル>、ぜひ盛り上げてまいりましょう。